■アーティスト紹介

ウィーン・アルカディア・ピアノ四重奏団

ウィーン・アルカディア・ピアノ四重奏団は、1998年に結成された、まさに新進気鋭のピアノ四重奏団である。ピアニストのマリノ・フォルメンテはヨーロッパで大いに注目されているピアニストのひとりであり、その技量は高く評価されると同時に、各種コンクールにおける受賞、あるいは各地の音楽祭への招待演奏など、目覚しい活躍を見せている演奏家である。この優れたピアニストを得て、ウィーン・フィルでもその音色の美しさで群を抜く第一ヴァイオリニスト、エーリッヒ・シャゲレルはピアノ四重奏団の結成を決意し、ヴィオラにはミラノスカラ座退団にあたっては、かのリッカルド・ムーティーをさえ嘆息せしめた、ウィーンフィルの主席ヴィオラ奏者トビアス・リーを配し、チェロにウィーンフィル、ムジーク・フェライン弦楽四重奏団及びウィーン・リング・アンサンブルのチェロ奏者として著名なゲアハルト・イベラーを得て理想のアンサンブルを目指している。すでにウィーンはもとより、オーストリア各地で演奏会を開き、極めて高い評価を得ている。また、その演奏活動をクラシックの枠内にとどめることなく、異なった音楽ジャンルをも積極的にとりあげることとしている。

客演:山寺明子(ヴィオラ)

3歳よりピアノ、13歳よりヴァイオリンを学ぶ。玉川大学芸術学部音楽専攻ヴァイオリン科に進み同校を卒業後、ヴィオラに転じ、玉川大学芸術専攻科を修了。ヴィオラを大野順二、プラムブルース、岡田伸夫各氏に師事し、現在プロフェッサー・エドワルド・クドラック氏に師事。ヴァイオリニストの八下田一雄氏(元東京都交響楽団コンサートマスター)と共にヴェーク・カルテット、シュヴェークアンサンブルを結成し、ヴィオラ奏者として活躍中。玉川大学管弦楽団の演奏指導員として後進の指導にもあたっている。1999年以来、ウィーン・ザイフェルト、弦楽四重奏団及びウィーン・アルカディア・ピアノ四重奏団の日本各地での公演に際し客演し、若々しく誠実な演奏に賛辞を送られている。

■演奏曲目

ドヴォルザーク/ピアノ四重奏曲 Op.87
モーツアルト/ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 KV493
フバイ/「チャルダーシュの情景」より ヘレン-カティ Op.32
シュトラウス2世/「南国のばら」 Op.388
ビートルズ/イエスタデイほかメドレー
*曲目は都合により変更される場合があります